掛軸と絵画の未来展 意匠打合せ

第3回掛軸と絵画の未来展、

着々と進んでおります。

先日は、作画を担当した学生さんと表具師の打合せが行われました。

(密を避けるため、数日に分けて実施しました。)

我々表具師が普段手掛ける掛軸のお仕立ての場合、

ご依頼主さんから、どのような仕立てにしたいか

寸法や色・柄など、指定を受けることがほとんどです。

(稀に完全にお任せという方もいらっしゃいます。)

しかし、掛軸と絵画の未来展の場合、

画が画家さんにとっての作品であるのと同時に、

表具(軸装)については、表具師の作品でもあります。

そのため、画をお預かりして以降、

どのような掛軸に仕立てるかは

表具師の裁量で、感性を最大限発揮するところとなります。

とはいえ、表具師の勝手な画の解釈で軸装を進める訳にはいきません。

まずは、画家さんが、どのような意図や想いで描いた画なのか、

それをご本人の口から聞いて、作品をしっかりと理解することが

より良い掛軸への第一歩となります。

そのような訳で、この「意匠打合せ」が実施されています。

過去2回の未来展もそうでしたが、今回参加される学生さんも

自分の作品を掛軸に仕立てた経験が無い方が大半です。

自分が描いた画が、さらに誰かの手にかかって掛軸という

一つの作品として完成する、というのは

とても不思議な感覚で新鮮、というお話も聞けました。

引き続き当ブログでは

第3回掛軸と絵画の未来展の進捗をご報告してまいりますので

どうぞご期待ください。

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コメント

    • 清水育子
    • 2022年 2月 01日

    中々和室がなく掛け軸や日本画を飾る機会がありません。洋間にも似合う掛け軸とかみたいです

    • コメントありがとうございます。
      伝統技術を守りつつも、床の間を離れて現代の空間にも映える掛軸、が未来展の目指すところです。
      どうぞご期待ください。

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