5月8日に続き、今月2回目の表粋会の活動が22日に行われました。
「第3回掛軸と絵画の未来展」に出展する掛軸の提出が目前に迫り、
各自の作業も佳境を迎えています。
また、表粋会員の多くが所属する、
東京表具経師内装文化協会主催の作品展、
「第65回表装・内装作品展」も6月に開催が迫っており、
そちらの作業も並行して行う状況です。
それに加えて、巻子修復の講習会や、最近受けた仕事の情報共有、
未来展に向けた打合せ、新たに表粋会に舞い込んだ協力依頼のお話し
と今日も表粋会は見どころ、学びどころ盛りだくさんの一日です。
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こちらは、掛軸の仕立て作業中。
先日のブログでご紹介した「上裏」の作業を経て
仮張りと呼ばれる板に張り込んだ状態から、
一度剥がして、「裏擦り」をしたあと、
表裏を返して、再度仮張りに張り込みます。
この一連の作業を「返し張り」と言います。
仮張りに張り込んだ状態をより長く継続することで、
掛かりが良い掛軸に仕上がります。
この返し張りも、表具師によって様々なやり方があり、
表粋会では、それを情報共有し、より良い仕立て方を
研究しています。
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先述の「第65回表装・内装作品展」。
こちらがチラシです。
6月15日~21日まで開催。場所は上野にある東京都美術館です。
掛軸以外にも、屏風、額、衝立、パネルなど、
若手から熟練の表具師まで、各々が考えに考え抜き
趣向を凝らした作品が一堂に会します。
2020年、2021年とコロナ禍で中止となったため、
今回は3年ぶりの開催です。
ぜひご来場ください。
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次回の表粋会は、6月5日。
いよいよ未来展に出展する掛軸の提出日です。
どんな作品が集まるか、今から楽しみです。
今年も
頑張ってください。期待しています
コメントありがとうございます。
ご期待に応えられるよう、頑張ってまいります。